ピッケルの選び方

ピッケルとは、主に登山やアルピニズムで使用されるアイスアックスの一種で、岩壁や氷壁などに突き刺して使用することができます。

愛用のカシン、最近このようなシンプルなピッケル見なくなりました。

ピッケルを選ぶ際には、以下のような要素が考慮されることが一般的です。

  1. 用途:ピッケルは、使用する場面に応じて用途が異なります。登山やアルピニズム、アイスクライミングなどの用途によって、使用するピッケルの形状や長さ、重さが異なるため、用途に合ったものを選ぶ必要があります。
  2. 長さ:ピッケルの長さは、使用者の身長や使用目的によって異なります。登山用のピッケルは、身長に合わせて選ぶことが一般的です。また、アイスクライミング用のピッケルは、短めのものが好まれます。
  3. シャフトの素材:ピッケルのシャフトは、アルミニウムやカーボンファイバーなどの素材があります。軽量で丈夫なカーボンファイバー製のピッケルは、アルミニウム製のものに比べて高価ですが、アイスクライミングなどの過酷な環境下でも優れた性能を発揮します。
  4. ヘッドの形状:ピッケルのヘッドは、ティペット(突起部)の形状が異なります。アルパイン用のピッケルは、シャフトに近い方が尖っているデザインが一般的で、氷壁や雪上を移動する際に有利です。一方、アイスクライミング用のピッケルは、ヘッドの先がやや幅広くなっているデザインが一般的で、氷に突き刺して使用することが多いため、この形状が適しています。

以上のような要素を考慮して、使用する目的に合ったピッケルを選ぶことが重要です。また、自分に合ったピッケルを選ぶことで、より快適な登山やアルピニズムを楽しむことができます。

by Chat GPT

木村ガイドがお勧めするピッケルとは

Char GPT ではマニュアル通りのお返事が帰ってきました。これでは面白くもなんともないので、老生の個人的趣味を含めてお勧め作ってみますね。

ピッケルにはテクニカルとベーシックがある

ピッケルにはCEN(欧州標準化委員会)やUIAA(国際山岳連盟)が定めた耐久性の規格があり、「テクニカル(T)」と「ベーシック(B)」の2種類あります。テクニカルはベーシックの1.5倍程度の強度がありロープでの確保の支点としても使えベーシックよりも重いです。

ストックとの併用を考慮すべし

老生が山を始めた頃は、ストックを使う事は無かったのだけど、3段折りたたみストックが出たことで携帯性が良くなりピッケルとストックを併用したほうがマッチしてる気がします。傾斜が緩く滑落危険の無い場所はストック、傾斜がキツくなり滑落危険のあるリッジ等含めピッケルを使うパターンですね。そうすると60cmを越える長さのピッケルは選択肢から外れます。

最初は60CMか55CMを選ぶべし

ピッケルを買うとき何処の山に行くのかを問われて、だいたい南八ヶ岳、まずは硫黄岳が目標と思うかと。でも、山域は小さいし「硫黄と赤岳登ったら終わり」ではないはずですよね。日本の雪山を遊ぶ事を考えたとき、一番多い2,000m前後の中級山岳域をターゲットにしないと、チョット雪山舐めて終わって仕舞いかねないのです。北関東、上信越、北陸や東北の山々は、そう「ボタ山」が多いのですよ。そうすると男性身長170cmで60cm程度の長さが一番使用頻度が多くなる。女性身長160cmで55cmになるかな。50cm以下は格好いいけど、杖としてはチョット短い。

ストレートシャフトかカーブシャフトか?

山旅カレッジ受講者の初めての一本はストレートシャフトで良いと思います。ただ、スタート時点からより高みを目指し、南八ヶ岳、南ア白峰三山や黒戸尾根、北アルプス後立山連峰を目指すのなら、50cm前後のカーブシャフトを選ぶべきでしょう。

結局、用途に合わせて複数持つことになる。

上がベーシックの60cm、下がテクニカルの50cm

登山靴を冬用夏用で使い分けるように、雪山にのめり込むとピッケルも用途によって複数所持することになります。老生はボタ山用に60cm、ミックスやガイド用に50cm、この他アイスクライミング用にクオークが2本増えます。

一昔前の軽くて使いやすかったカンプの60cmピッケル。シャフトはアイゼンの雪落でひっぱたくのでボコボコです。プラスチックで覆ってあるので手が冷たくなりにくかった。

ピッケルバンドについて

リストバンドにするか肩から掛けるかの二通りになりますが、リストバンドはピッケルを利き手のみで使う技術、ピッケルバンドを肩から掛ける場合はピッケルを左右で持ち変える技術、どちらを使うかで決まります。山旅カレッジでは、山側の斜面にピッケルを付く方がバランスを取りやすいと考えていますので肩から掛けるタイプをおすすめしています。この方法は利き手ではない手でピッケルを持っていた場合、滑落停止姿勢に入る前に利き手に持ち替える必要がありワンテンポ遅れるので、どちらも正しいと考えています。

ピッケルプロテクター

紹介するのはブラックダイヤモンドのプロテクターですが、結構他のメーカーのピッケルにもマッチして良い感じなのです。